古典はひらめきのもと

「主権者、君主、そして人民の継続的な釣り合いは、決して恣意的な考えによるものではない。むしろ、政治的身体(政体)の性質を考えれば、必然的な帰結なのである。」(私訳)

ハイライトした部分の最初の一文、まさに自分が取り組んでいる問題意識を端的に言い表しているように思えた。

 

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上の記事で既に書いたが、君主制は象徴であり、民主政が我々の政治的な現実だとする世界観は、必ずしも妥当な見方だとは言えないと考える。たまたま、ルソー『社会契約論』をだいぶ久しぶりに読んだのだが、とりわけ第三部は僕が取り組んでいる研究テーマと密接な関係性を有している。

改めて古典から学べることは山のように多い。既に言われてしまったからもうだめだ、ではなく、予め言いたいことを言ってくれてありがとうの気持ちを感じれた。ソレを元に、また新しい解釈と発見の余地を提示してくれたからである。今晩は、社会契約論を精読して夜を明かしたいと思う。