2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

研究メモ:社会の身体

写真は、博士課程に進んだ際に取り組もうと考えている、研究テーマ乃至その構想の一部である。以下の文章は、その背景となるものとして載せておく。 * 目的:ハーバーマスとルーマンの論争を踏まえて、公共空間の科学的な変容を考える。 背景: 数十年前ま…

死人に顔なし

2022年の自殺者数 女性は3年連続で増加 小中高生は最多に(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース 去年、1年間に自殺した人の数は全国であわせて2万1881人となり、女性は3年連続で増加となったことが分かりました。また、自殺した小中学生や高校生…

ポストコロニアリズムという憑き物

ふと思うこと。というよりは、物心がついた頃から、ずっとわだかまりだったものである。 それはなにかだけ言うならば、日韓の歴史問題である。また意識高いこと言ってる、といえばそうだろう。僕だって、この話題における自分の立ち位置なんか意識しないでい…

二都物語

無批判な主体は既に、僕の中の無意識に埋没していた。けど、それは哲学の営みで消滅し、代わりに新しい「批判的な主体」が生成される。だけど、その主体も、現前していた頃から段々と無意識に埋没していくという意味では、それもまた消滅する。それをまた現…

もう飛び降りてこの世にはいなかったはずのいじめられっ子が、なぜ今研究の道を歩みながら生きているのか

0. はじめに 今更ながら、自己紹介をしようと思ったのには、僕の人柄の部分があまり伝わることがなかったことがあります。それで思い切って、自分のパーソナルな側面を今回は取り上げて書こうという運びとなりました。 端的に言えば、小さい頃からのいじめら…

我思う、ゆえに世界あり

はたからみれば、自己肯定感とされるものが強い人は素敵だし人柄がいいと思う。おそらく周りの人々からもいいエネルギーを受けているのでしょう。僕も、そのような自信を持って動き、なおかつ周囲に配慮できる人は敬愛する。 ただ、僕はそのような自己肯定感…

研究という「音」

「キムさん何をやられてるかわからないのですが…」と申し訳なさそうに述べてくれる方も時たまいるが、むしろその認識で間違ってない。だけど当惑してしまうのも、一理ある。 というのも、他者を括り付けて対話できることもあれば、それが全くできないことも…

研究構想

研究の方向性。科学技術が個人の身体を統治するための国家の道具になっているという観点から、社会的構築としての「患者の身体」についてあれやこれや書いたり読んでます。 説明が難しいけど、基本的にフーコーの権力論と、カントロヴィッチはじめとした政治…