2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

精神医療の哲学:原案

あいも変わらず、哲学系の書籍を始め医学系や言語学系の書籍を読み続けています。以下の3指標を以て僕が考える「精神医療の哲学」(Philosophy of Psychiatry)における問題意識の主たる基軸とします。 ・臨床的基礎付け主義(Clinical Foundationalism):…

現地からフランス書を注文したときのこと

1. Pensée formelle et sciences de l'homme par Granger, Gilles-Gaston. 2. Nécessite ou Contingence : L'aporie de Diodore et les systèmes philosophiquespar Vuillemin, Jules この2冊をリーズナブルな価格で提供している古書店がフランスにあったの…

「資本」の社会学:ソーシャル・キャピタルの多様化に伴う「資本の順序化」について

1. 社会=生命資本 一部の外国人(あるいは「非日本人」)が犯罪行為を犯して、それがパターン化されたとき、警察の中である種のバイアスが生じるのは必然的だとする。それを鑑みると、警察を現地人の生活を守る国家権力としたら外国人はある意味(彼らの視点…

専門知の「世界化」

学際的という言葉はしばしば英語で、interdisciplinaryと訳される。これに別の言い方を充てるとすれば、「相互規律的」(inter-disciplinary) となるだろう。なぜなら、そうすることによって、学問は各領域の固有性 (les caractères vernaculaires dans chaqu…

神保町語り歩き

先日、神保町にて昨年の洋書まつりを通して知り合った男性と古書店巡りをしました。そんな彼が、後日ブログ記事に僕と対話したことを書きまとめてくださりました。僕としては瑣末な内容を駄弁っていただけだったと思っていたのですが、それでも真摯に耳を傾…

読むこと:「来たる知識」に常に備えるために

哲学、また人文・社会科学において多読すること、あるいは文章に自分を慣らす経験値が高いことの必要性はれっきとした事実である。とはいえ、そのように定量的に蓄積した成果としての「知識」(knowledge)だけでは、心許ないように思える。なぜなら、「知っ…