2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧
性愛より友愛、その友愛のための隣人愛を育てる。 僕の研究のモットーであり、目指す先の到着地でもあります。 最近は、心の健康という観点から医学・病理学、そして生物学も勉強しています。精神疾患を人間学的に論考する上での基礎になるからです。 最終的…
精神疾患の哲学を基軸に研究したい、とは言うものの、具体的に何を対象とするか、思想のベースとなるコンセプトは何になるのかがあやふやなままでした。 ですが、最近その具体性がはっきりしてきたので、中間発表(?)させてください。 まとめると、修士で…
哲学のその普遍的な汎用性の広さに今更いちゃもんをつける様な文言はしたくない。ましてや、自分自身、哲学が何なのかすら分かりようがないので、この文で述べたこともまた意味を成さないものなのかもしれない。 だが、物怖じせず、敢えて言うならば、哲学至…
ソシュールっぽく言うなら、見えるもの(le visible)と見えないもの(l'invisible)の「表象作用」(représentation*)がイメージだと思う節がある。 つまり、ソシュール言語学において、シニフィエとシニフィアンが恣意的な「関係性」(relation arbitrair…
東京大学の書店が毎年選ぶ、学部生のマスト本百選みたいなものがあるのだが、その意図・選択の妥当性を巡り議論は絶えない。殆どが哲学書で、しかもその哲学者の本編の著作だらけだから、というのがことの発端らしい。実際、先月駒場に赴いたとき、渦中の構…
将来は外交官か新聞記者。政治と国際関係論を専ら学んで、他の学問には目もくれない。理数系なんて一生かかっても無理、絶対触れないでいたい。もし、そんな自分が、認識論、一般言語学、人類学、美学や科学思想をやってる今の自分の姿見たらなんて思うんだ…
20世紀初頭の大陸哲学の流れで生まれた思想(バシュラール、ポワンカレ、ベルグソン、フッサールなど)を最近振り返ってみたいという意欲が湧いてきた。 近代から現代へと、時代も社会環境みパラダイムシフトを遂げていく過渡期で、散逸構造的に形成されたあ…
(少なくともピアジェ的な)〈認識論〉を徐ろに学び進める上で、 ・記号論理学(及びメレオロジー)、(部分的に)分析哲学 ・幾何学、代数学、位相論…等を援用した数理哲学 ・(構造主義的な)一般言語学、文芸理論 ・映画、写真、美芸理論に基づいた表象理…
「正気」と「狂気」の狭間。それは、「健常な」個人を規範的に工作し、「異常な」個人を無下に周縁化する規律空間としての社会への僕の反抗心を示している。 「健常者」であることによって見えない世界も広ければ、逆に「異常者」であるがゆえに見える世界も…
<認識論>? ここで語られている<認識論>とは何か。あえて、括弧で括ったが、そこには意味がある。 それはまず、全ての哲学・思想を基礎づけるものであること。 Toute philosophie suppose une épistémologie, cela s'entend de soi-même : pour embrasse…