研究計画(中間発表的なやつですね)

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精神疾患の哲学を基軸に研究したい、とは言うものの、具体的に何を対象とするか、思想のベースとなるコンセプトは何になるのかがあやふやなままでした。

ですが、最近その具体性がはっきりしてきたので、中間発表(?)させてください。

まとめると、修士では適応障害、博士ではチック症・トゥレット症候群、及び自閉症を対象とした研究をしたいと思っています。

・人間関係のもつれ、周辺環境に溶け込めないことから患う、適応障害の療法としての「対話」は成立しうるのか。(オープンダイアローグ研究)

・人と会話する中で、チック障害・トゥレット症候群による発作や症状が現れたとき、「こいつちょっと変だぞ」という異変、及び「こいつラリってる」という他者の異常性を炙り出す「主体」の意識を基礎づけているものは何か。

・「異常行動」、及び「異常な発言」をする自閉症者は(「健常者」にとっての)「非理性的」な他者でしかないのか。

それぞれの症例は、僕の研究座標とそれぞれ呼応するようになっています。ちょっと重いことを言うと、適応障害・チック症は僕自身が当事者であること、僕の弟が最も重症度の高い自閉症の当事者であることがこのように研究を構想した大まかな理由です。

精神病理学✕認識論」をテーマに据えたこの研究がもっと深められるよう精進していきます。