現在、「精神病患者=逸脱者=異常者」という等式を成立させている、シェーマをテーマにして、論文執筆の上での文献調査をしています。
先日も軽く言及しましたが、その際に、個人の主体=責任能力がある行為者という前提のもとに機能する〈法〉、およびそれを基礎付ける国家理性を論考の対象にしていく予定です。
以下は、そのような探究をする上での基礎文献です。
・フーコー:(講義録より)『人類学的な問い (La Question Anthropologique)』、『処罰社会』、『刑罰の理論と制度』
・カント:『道徳の形而上学』『人間学』
・タルド『刑罰の哲学 (La Philosophie Pénale)』
総じて、「規範的な自己」を象る主体は、何に基礎づけられているのか、という問いを社会的逸脱の観点とくくりつけて探究するのが、今後の論文発表・修論の命題となるかと思います。
今回に関しては、前回の出版物の反省を踏まえつつ、その内容を発展させていきたいと思います。形になっていずれかは、公に発表できたらなと思います。