成人になること

子供の残酷さと比べたら、大人の残酷さなんてみみっちいもので、しょぼすぎる。子供はその点、大胆で堂々としている。そもそも、人間に「幼い」も「大人らしい」もあったものじゃないけど。

逆に大人はずる賢くなる。というよりかは、子供の時より肝っ玉が小さくなる。だから、他者への攻撃はマイルドで間接的。他人との付き合い方も、打算的になる。

それを社会性、あるいは社会化の過程と捉えるならば、「成人になる」ことは人間的に退行することと並列するかもしれない。つまり、「大人になること」は、基本的に「小物化」していく過程だと思う。

それでも、わかった上で「幼子」な自分を真摯に受け止められるのは大事です。そういう人は「大物」になると思っています。そんな僕は、小物化の極北にいるのですが。

歪な言葉ですが、改めて新成人の方はおめでとうございます。