2021-12-29から1日間の記事一覧

今年の振り返り:学術的に辿ってみる。

この年は、やっと5年半(!)通い続けた某W大学から9月に卒業した記念碑的な時期となった。そんな僕の頭の中を構成する興味ごと、学術的な探究心の様相もまた変わっていったので、今回はそれを四半期ごとに追ってみるとする。 【1月〜3月】 ひたすら卒論の…

「言語資本主義」:思想の消費社会

先進国において民主政治の基盤が、資本主義の傘下に置かれるという状況の下、我々は現代という時を生きている。すなわち、消費という行為が我々の精神を侵食し、物質化する時代を生きていると言えるだろう。とりわけ、「言語」という我々が意思疎通…

either/or:「第三者」がいない社会

私が見る限り、近年の政治・社会空間は専ら「多数派か、少数派か」という二分法に敢えて則る形で、社会と個人の様相を形容しようとするようになった。更に踏み込んだ言い方をすると、そのどちらにもなれない「第三者たる存在」が排除される社会構図が、今日…

Writing, or the Will to Madness

*日本語による意訳・概要は英文の下に続きます。 The very essence of writing, whether it be based on fictional or factual discourse, is a nihilistic endorsement of human intelligence. That is, one should not presuppose his text be understood…