杞憂

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「きっとみんなからしたら僕は、未熟で半人前にもなれていない中途半端な人間だ」とふと思うことはある。

ただ、同時にそれは僕自身が選んだ進路に対する思いについた「贅肉」のようなものであるのも事実だ。マッチョイズム的であるにせよ、その「肥えた」部分を削ぎ落とすための運動が足りていないのだろう。

その契機となった疎外感は、修士課程入ってから格段に強く感じ始めた。特に周囲と自分との社会的・心理的距離が否応なく広がっていくのを感じるようになった。

ただ単に、誰しもが通る門の前にやっと辿り着いた程度のことではある。とはいえ、ひょっとしたら、まだそれを叩くことに怯えている自分がまだいるのかもしれない。

内輪の甘い蜜を、なけなし程度にでも吸うと、そこから乳離れすることが一層難しい。